『死者の奢り・飼育』大江健三郎

端的に感想を述べると「キモチワルかった」。
お口に合いませんでした苦痛でしたゴメンナサイm(_ _)m
とりあえず一冊全部通読しましたが本当に苦痛でした。
(だったら読むな、なのですがそこらへんが活字中毒患者のつらいところで。。。)


別にアルコール漬けの死体の描写とかを気持ち悪がるような可愛らしい神経は持ち合わせていないのですが
全体を覆っている陰気で湿った「空気」にものすごい胃もたれ感を覚えてしまった。
特に嫌だったのは『人間の羊』。
収録されてた中では『飼育』が比較的つらさがマシだったのですが、
それでも再読しろって言われたら拒否したい感じ。

性に関する描写も猫が「キモチワルさ」を覚えた要因のひとつかも。
『他人の足』なんかには必要な要素だろうと思う(それでも不自然さを感じずにはいられない)けど、
『死者の奢り』とか『飼育』とかについては、猫にはその描写が作品中に現れる必然性がわからなかった。
無ければ良いのにとさえ思っちゃいましたよ。

後から調べてみたところによると「性」はこの作家がとても重要視しているテーマのひとつっぽい。
うーん。
ってことは。
猫は大江作品はきっともう読まないと思う。

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