感謝した事。

今日、ちょっとした とっても良い事があった。

両親と一緒に某チェーンレストランでおひるごはんをたべていた。
店員さんが置いていった食後のコーラを手にとって、父は感嘆の声を上げた。
探し求めていた形についに出会ったから。

猫の父は手が不自由で、両手の指が動かせない。
飲み物を飲むには カップやグラスを 拝むように両手ではさむ。
滑りやすかったり重かったりすると結構力が必要で大変。
なので、ずっと「片手で持てる、大きな取っ手の付いたコップ」を探していた。
片手で持つためには4本の指をそろえて差し込んで、親指の付け根に引っ掛けるようにするのだけれど
成人男性の手がそこまで入るような形のものはなかなか無い。
このチェーン店のオリジナルガラスコップ(底にチェーンを表すロゴマークが入ってた。)は大きな取っ手をデザインの特徴にしている感じで、コレが父の手にジャストフィットしたのだった。
「いいなぁ、これいいなぁ」とタメツスガメツ コーラを飲む父。
「買って帰りたいね。売ってないかなぁ。売ってないやろうなぁ」と母。
ダメモトで、お皿をさげにきた男性の店員(多分バイト)さんに「譲って欲しい」ともちかけた。
食器の販売はしていないのですが…一応聞いてみます、と奥にさがっていった。
かわって出てきた女性の店員(多分社員)さん。
やはり「申し訳ありませんが販売は出来ません」と言われたが、
母が事情を説明するとそういうことなら…と なんと一つプレゼントしてくれた。
すごい嬉しそうな両親。とくに、近頃気ムズカシ目になった父が心から喜んでいたので 猫もすごいほっこりした。

「お店の非売品なコップをお客さんにプレゼントする」というのが
チェーンレストランの店員さんとして良い事なのか悪い事なのかなんでもない事なのか、猫にはわからない。
もしかして 店長とか本部?とかに怒られてしまう事だったら、とても申し訳ない。ごめんなさい。
でも、父はほんとにすごい喜んでいました。ありがとう。

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